2014年1月9日木曜日

東京湾一周で走り納め&走り初め

2013年の走り納めと2014年の走り初めを兼ねて、東京湾一周をしてきた。

「年末の1週間で500㎞走ろう」というチャレンジ、名付けて"Festive 500"がStravaでやっていたのがきっかけ。
存在自体は去年から知っていたものの、うまいぐあいに時間を確保できず未達。
今回逃すと次はいつ達成できるかわからないし、いつやるのか―今でしょ!…ということで準備を進めていた。
ラーメン二郎(二"朗"ではありません)の食べ納めをしたり、なんとなく江戸川サイクリングロードを北上してみたり(サイクリングロードを走るのはじつは初めてだった)、大みそかの時点でノルマが200㎞弱残るよう調節しながら距離を積んでいった。

東京湾一周は、もともと組み入れようと考えていたコースだった。
コースそのもの2012年の春に走ったことはあったが、その時は朝スタートの昼すぎゴール。
今回は夜中スタートの昼前にゴール予定。いつ以来かわからない10時間強のロングライド(しかも夜通し…)で若干の不安を残しつつ当日を迎えた。

大みそかの夜に千葉を出発し、新年を迎えた東京都心や横浜みなとみらいなどを横目に久里浜港を目指す。
夜明けとともにフェリーが港を出航して数分もすると、南房総の鋸山越しに初日の出を拝める。
初富士も拝めたらしいけれど気がつかなかった。。

フェリーを降りると、走り慣れた南房総の海岸沿いを突き進む。
ここまでろくに仮眠を取らず夜通しで走っているため、さすがに眠気が見えてきた。
ひんやり冷たい真冬特有の空気を全身で感じ、陽射しが反射してきらきら光る東京湾を左手に見つつ走ったおかげで、眠気も徐々に覚めていった。
例年この時期は強い北風が吹くのだがこの日は南風。いつも通りの風向きなららとっくに輪行していただろう。

竹岡式ラーメン「梅乃家」で有名な秘境駅、竹岡駅に寄り道してみたり、
チーバくんのおへそでおなじみ富津岬に寄り道したりしながら、スタート地点を目指す
木更津の市街地からはR16を回避するルートをはじめて走ったけれど、信号も交通量も少ない快走路。
袖ヶ浦から長浦にかけては内房線の電車と並走しながら走れて気持ちいい。
R16は下り方面ならまだしろ上り方面は路肩も十分とはいえず路面が凸凹なうえ、後ろからくる大型車のプレッシャーに神経をすり減らすことが多い。
そんなこんなで12時間くらいかけて東京湾一周をコンプリート
家族との新年会にも無事に間に合い、おせちやお酒に舌鼓を打ちながら新年のスタートを切れた。

2013年11月4日月曜日

サイクルモード2013でパイオニアのペダリングモニターを体験してきたよ

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3連休を使ってサイクルモード2013に行ってきたので、忘れないうちにレポ。 バイクの試乗とかにはあまり興味はなくて、チェックしていたのはこんなブース。

  • selle ITALIAのブースでIDMATCH
    • 自分の体格に合わせたサドルを教えてくれるらしい
  • Sidiのブースでシューズの試着
    • いま履いてるシューズ(Genius5)が一回りくらいサイズ大きい気がしたので色々試したい
  • ミノウラブースで3本ローラー童貞を捨ててくる
    • 今まで固定ローラーしかやったことないのでどきどき
  • パイオニアブースでペダリングモニター体験
    • 今年の春からやってきたいろんな取り組みがどんな結果になるのかどきどき

事前に集めた情報だと、ペダリングモニター体験はSPD-SLペダルの付いたシューズを使うらしく、シューズのレンタルもできるけど自前のシューズ持ち込みもOK!とのことで忘れずに持っていった。

IDMATCH@selleITALIAブース

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ブースに到着して並ぶと、まず紙を配られて名前と生年月日、身長・体重を記入してしばし待つ。 順番が回ってくるとスタッフさんに紙を渡して、3つの数値を計測。

まずは大転子部の幅。両手をパーにひらき真っすぐ立って、腰骨あたりの位置に親指をあてたときの両手小指の幅?を測ってた。 次は大腿周囲長。左の太ももまわりをぐるっとメジャーで測定。 さいごは骨盤の傾き。両手をパーにした状態で立位体前屈して角度を計測。

これら3つの数値からS1〜3、L1〜3の6タイプのうちベストなタイプが決まる。自分はS2タイプで、いわく骨盤幅が狭くて骨盤の傾きがそこそことのこと。

サドルの一覧が載ってる紙を眺めてると、◯1から◯3になる(骨盤のかたむき具合が大きくなる)にしたがって、サドルの穴空き具合がでかくなってるのが面白かった。SLRのTeknoFlowってサドルなんてほとんど穴しかないしw

実際にやってみて自分のサドルタイプはわかったのはいいんだけど、計測した3つの数値を紙に書いて教えてくれてもよかったのになーと愚痴る。

SIDIシューズ試着@深谷産業ブース

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サドルフィッティングのブースから近いところにあったのでサクっと移動。 どうやらインソールもセットで試せるとのことで、やってみることに。 キューレックスインソール(深谷産業さんのHP)って言うらしい。

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まずは足の大きさと足裏のアーチをチェック。 専用のボードの上に10秒間乗っかって、ついた足の痕跡をチェック。 降りた直後は偏平足っぽくなってアレレ?ってなったけど、2〜3秒したらアーチがくっきり。 足のサイズはだいたい40〜40.5で、アーチはべったり偏平足から低〜高とある4タイプのうち、自分はまんなかのBタイプと判明。そういえば、今履いてるシューズって、サイズが41.5だった気がするぞ…

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次は足のラインをチェック。つま先揃えて立ったときの脹脛だったかな?の離れ具合を見ていた気がする。 O脚、ストレート、X脚の3タイプのうち、自分はストレートと判明。意外。

これら2つの計測から、青いインソールを入れて試着してみることに。 試着で使うのは今履いてるシューズと同じGENIUS5だったので比較しやすい。 最初は今と同じサイズの41.5を試すも、当然のように前足部が余る。 つぎに41を試すもダメ、40.5でもまだ余る…とスタッフさんの手を煩わせながらも、40でどうにか妥協できる程度のフィット感を得た。

さっそくインソールつけて履いてみる。今使ってるスーパーフィートの黄色よりも、拇指球から土踏まずにかけてのサポートが強かった。さっきのサドルにしろ今回のインソールにしろ買う買わないは別にして、こうやって足のサイズと形状を測って、自分がどんな体型なのかをざっくり教えてもらえるっていいなあって思ったし、そういうところをすっ飛ばして適当にエイヤして通販で買うのはリスクあるよなーって思った。まあ自分のことなんだけど。

3本ローラー体験@ミノウラブース

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SIDIさんでシューズとインソール体験が終わって移動するやいなや、またもやすぐ近くにミノウラブースさん発見。これはツイてる。はじめての3本ローラーでキャッキャウフフしてるカップルとかおめでてーな末永く爆発してください。

ともかく自分も3本ローラーに乗ってみた。 まずはスタッフさんにサドルを持ってもらいながらクランクを回してたら、いつのまにか問題なく乗れてた。乗る前は立ちゴケしたらどうしようとか緊張してたんだけど、あっさり乗れちゃって脱力。とはいえ手すりを使わずに足元のステップから直接乗ろうとするのは難しかったけど、これも慣れでできるようになるとか。最初のうちは手すりとか壁の近くでやったほうが、安心できていいそうです。

いざ3本ローラーでぐるぐる回してみると、今使ってる固定ローラーの負荷をめちゃくちゃ軽くしたような抵抗感で、じゃあ実走に近いかと言われるとどうなんだろう。ただ3本ローラー特有?のフライホイール効果でギアを重くして速度上げると車体は安定するし、今度はギアをアウターローぐらいまで軽くしてケイデンス上げるとフラフラしはじめるっていうのを実際に体験できたのはよかった。

今回はやらなかったけど、ギアをわざとインナーローにして低ケイデンスで回すとか、あるいはさらに左右の移動幅を◯◯cm以内でずっと漕ぐ…みたいな、固定ローラーでありがちな出力とか心拍数キープ系以外にも練習のバリエーションができて面白いだろうなーって思った。

ペダリングモニター体験@パイオニアブース

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いよいよ今回のお目当て、パイオニアブースに潜入。
ちょうど柿木さん(日本におけるパワートレーニングの第一人者?らしい)がペダリングモニターを使ったトレーニングや実際のレースで採集したデータの解説をしていた。ふむふむと小耳に挟みながら行列に並んでおく。

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前輪のない固定ローラー台でダンシング…???よく見ると、巷でウワサのGT-Roller Flex(GROWTACさんHP)じゃないか…!どうやら身長別に乗るバイクが4台用意されていて、自分の身長(170前後)だとこいつでペダリングモニターできるらしい。おら、なんだかワクワクしてきたぞ!

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みなさん黙々と回してます。というか並んでる間はブースのお姉さんがキレイだったことしか記憶にないんだなー。

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他人のペダリングを後ろから眺めてみるのも、いい勉強になりますね。 ブースのお姉さん、かわいかったなあ…(大事なことなので2回繰り返しました)

並ぶこと数十分くらい、いよいよ自分の番がやってきた。荷物をかごに入れて、上着も脱いで戦闘態勢に。そこまで強度上げないだろうと思って、レーパンジャージではなく普通のシャツにジーパンという格好だったけど、これがまさか裏目にでるとは…

まずはサドルポジションを合わせながら、2〜3分回してみる。サドル高が大体あってきたところで、少しずつローラー台の負荷を徐々に上がっていくと、モニターの数値もどんどん上がっていく。いやあ、めっちゃおもしろいよ、これ。

いつも固定ローラーに乗ってる時は速度ベースでやってたけど、今日はホンモノの出力だけじゃなくてトルク分布、左右比がリアルタイムに表示される。そこまで踏んだわけでもないのに出力が200Wくらい出てて、ペダリング効率が70%とかの左右比もだいたい50%ずつ、トルク分布がほとんど真っ赤とかで「これはデモ動画か何かかな?」と思ったけど、どうやら自分が出してる数値らしい。ほげえ。

サイクルモード2013 パイオニアブース: ペダリングモニター体験 from p4 on Vimeo.

そうそう、この日乗ったアンカーのバイク、たぶん2010年に新城さんが乗ったのと同じやつ。

いつしか汗だくになりながら無我夢中でローラーを回してると、ついさっきまで話をされていた柿木さんがなんと目の前に現れて、モニターの様子をチェックされていた。これにはポルナレフも真っ青だぜ! いろいろとコメントも頂戴しているので、くわしくは動画にて。

ためしにダンシングするとトルク分布がとげとげになって効率が下がったり(これには意味があるらしい)、負荷を思いっきり上げてSFRチックに回すと矢印が真っ赤になって効率80%とかすんげー数値が出たりといろいろ遊ばせてもらっているうちに、時間いっぱいとなりモニター終了。あっという間だったなあ。

火照った身体をフェイシャルシートで拭き拭きして水分補給とかしていると、柿木さんによるペダリングモニターセミナーの次の回がはじまるようだったので、聞いていくことに。

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セミナーは2部構成で、前半はペダリングモニターで見れる要素の解説、後半はEQA23(エキップアサダのU23チーム)が海外遠征で走ったレースをもとにしたデータの解析。 内容をざっくりざっくりまとめると、

  • ペダリングモニターで分析できる要素は3つ。ペダリング効率とトルク分布(12個の矢印)、左右比
    • ペダリング効率は負荷を上げていくと無意識のうちに上昇し、競技レベルに関係なくLTパワー(ジワーッと疲れはじめる、維持するのがしんどくなりはじめる強度)付近で最大になる。効率の上限は個人差はあるけど、(国内の?)プロの数値で80%くらい
    • トルク分布は負荷を上げていくと60〜120度の領域で上昇。ただ選手によって上昇するトルク分布に差が出るし、どういう分布がベストだとは現状だと言い切れない
    • 左右差は左右で脚の使い方が揃ってなくて(どちらかの脚に頼ったペダリングするとか)も、やはり負荷を上げていくと次第に左右差は収束して、だいたい10%前後に
    • これら3つの要素のどれが優先して向上していくかは、個人でまちまち。ただ、ペダリング効率を上げることを目的とするのではなくて(きれいなフォームのまま)高い出力をすることを維持できるようにしたほうがよく、左右差については今乗ってるポジションのままでも改善できるらしい(具体的な改善方法については言及なしorz)
  • レースでは集団走行、ローテ(逃げ集団 or 追走集団)、ヒルクライム、TT、アタック・スプリント…などの要素があるんだけど、今回はローテとヒルクライムについて解説
    • ローテする際には、先頭を引くときにどれだけの出力を・どれだけの時間キープできるのか、先頭から下がったときにどれだけ休めるか…という際にワット計が役に立つ
      • パワーメーターやペダリングモニターをつけて練習すると、主観的なキツさと客観的な数値が対応してくるので、レースではメーターを見なくても感覚でワットがわかって、キツさをマネジメントできるようになる、とのこと
      • 「このキツさならだいたい◯◯ワットだから、5分は持ちそうかな」、っていう具合
      • ちなみにペダリング効率は先頭で引いてる時に70%台だったのが先頭から下がったときは50%台まで下がってて、これはまあしかたない(?)らしい
    • ヒルクライムみたいに長時間高出力をキープしなきゃいけないシーンでは、ずっとシッティングし続けてれば効率もいいし左右比も安定するんだけど、ある地点を越えると血中酸素濃度が高くなってきつくなっちゃうらしく、ダンシングを交えるとダンシングそのものの効率とかトルク分布はよくないけど、シッティングとは違う筋肉を使う分休めて、トータルで見たらパフォーマンスはよくなるとか(ここの辺あいまい)

ざーっとセミナーの内容を聞いて、じっさいに体験してみて、その上でモヤっとしたのがいくつか。

  • LTパワー値付近でペダリング効率やトルク分布、左右比が勝手に良くなっていくのは実際に乗ってみてわかったけど、少し強度を落としたゾーンについてはスルー気味だった
    • サンデーライダーな方とか、ブルベみたいに200kmや400km、600kmのライド上等だみたいなロングライダーな方にとってはLTパワーとかFTPまで強度を上げて走る必要があるとは思えないし、どっちかというとLSDとかテンポみたいなL2〜L3強度で走る時間のほうが多いわけだし、このゾーンでのペダリングを改善する手立てはあるのだろうか…という素直な疑問が
    • まあ、パワーメーターやペダリングモニターがプロを目指すような・あるいは3大ツールでバリバリ走ってますよみたいなシリアスレーサー向けのものだったわけだし、ロングライダーがどう使うかっていうノウハウは、プロがどう使うのかと比べたら微々たるものなはず
  • そもそものハナシで、ペダリングモニターに表示される効率とかトルク分布の発生が、自分のどんな要素に由来してるのかがわからないし、改善方法もいまいち確立してなさげ
    • 6時から12時あたりのベクトルをもっと増やすためにハムや脹脛をつかって大げさなくらいに引き脚っぽい動作をすれば、それっぽい矢印が出るんだろうとは思うけど、果たしてそれって意味あるの?
    • 今回はビンディングペダルつけて乗ったけど、フラペで乗ったときのトルク分布はどうなるんだろう?とくに5〜12時あたり
    • 高いワットが出たときに、それが自重をかけてクランクを回したからなのか、あるいは荷重に加えてさらに筋力を発揮したからなのか、がモニターを見ても判断できない
    • データを解析した上で実際のペダリングを指導してくれる人がいない状況で使ったところで、ただの高いオモチャに終わってしまいそうだし、いざ公道でモニター見ながら走ると危険っぽい
      • 平日はペダリングモニター使って追い込んで、休日はメーター意識せずに長時間サイクリング…と使い分けるのがいいのかも
      • コーチングサービスとかもセットで提供するとか、バイクショップのフィッティングでモニター見ながらできると、いいだろうなー

もしこのブログを見てる物好きな方で、月曜日にサイクルモードのパイオニアさんブースを回る方がいたら聞いてみてください(他力本願

ほかにもブースまわったので、いつか追記よてい。

131103サイクルモード2013 - flickr

131104追記

柿木さんによるペダリングモニター活用セミナーの動画が上がっていたので紹介。
thanks to @masao_miyazaki さん

2013年10月15日火曜日

131013 Hakone three Peaks

今年のターゲットライドのひとつ、箱根スリーピークス。
天下の険・箱根を文字通りひたすら登るロングライドを3連休中にやってみたので、さっそくレポ。

ルートと計画


箱根旧道、大観山、そして三島からの国道1号と箱根を3回登るだけのカンタンなコースです。

登り区間(55㎞)を平均12kphで4.5時間、平坦・下り区間(120㎞)を平均20kphで6時間、あとは渋滞など考慮したマージンを2時間弱とって、トータル12時間。 始発の電車で小田原に0715に着いて0800前にスタート、日没前後で最後の登りを終える見積もり。

9月末の赤城山ヒルクライムを終えて、そこそこ体調も上向きになってきたので10月の連休を使ってやってみるかーと 連休直前の天気予報と自分の都合を照らし合わせると、

  • 12日(土): めちゃくちゃ暑い(最高気温28℃?)、日中に用事あり
  • 13日(日): 秋っぽい気候、観光客多そうでちょっと懸念
  • 14日(月): 日曜より涼しい?、連休最終日でちょっと懸n(ry
ということで、13日に決行。

服装は最低気温が10℃前半、最高気温が20℃半ばくらいの気象状況を想定した設定。 上はおたふくの長袖インナーに半袖ジャージ2枚、下はいつものレーパンを着用。グローブはパールの指ぬき。 ジャージ2枚重ね着したのはポケットの数を多く確保したかったから。 ケータイ(iPhone)、補給食、携帯工具といつもの装備のほかに、下山用装備(デフィート軍手、dhbのウィンドブレーカー)、緊急用の輪行バッグなんかを持ち運ぶにはこれくらいポケットがあると捗る。

電車で小田原まで行くので、輪行袋とミョウバン水、汗拭き用のボディシートなど走行中に必要のない荷物をリュックで運んで駅前のコインロッカーに預けることに。

ルートラボでコースの最終チェックと服装などの準備をして、23時には就寝。

当日~三枚橋まで

3時にアラームを設定したものの、案の定がっつり二度寝をしてしまう\(^o^)/ さっそく当初の予定が狂ってモチベーション下がりつつも0500前に自宅を出発し、小田原には0745着。 コンビニで補給食調達してコインロッカーに荷物預けたりと準備を進めて、スタート地点の早川口交差点を目指す。

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目の前にそびえ立つ天下の険を見てテンションが上がる上がる。待ってろ箱根。

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0838に早川口交差点をスタート。さっそくクルマの出入りが多く感じる。 いつもはアウターギアでぐいぐい登る箱根湯本までのゆる~いアプローチも、今日は早々にギアをインナーへ落としてクルクル回す。

#1: 箱根旧道(三枚橋~畑宿入口)

三枚橋を越えて、本日最初の登り区間である箱根旧道へと入っていく。 のっけから10%台の急勾配が登場し、ギアは早くも34×25Tのインナーロー。 峠を一本全力TTして帰る…みたいな走りをするわけじゃないので、脚を残すことを最優先事項に進む。 急坂で踏みすぎて脚がなくなることが多いので、ケイデンスを50台まで落としてさながらSFRのようにじわーっと登る。

須雲川インターの信号を過ぎて緩斜面区間で脚と呼吸を整えた先に立ちふさがるのは、箱根旧道の問題児である天狗山神社のヘアピンカーブ。 イン側の勾配はまさに壁そのもので、少しでも足の負担を減らすべくアウトインアウトで抜けたいところ。 しかし後ろからクルマが数台来ちゃったので、あえなくインベタでクリアせざるを得なくなる。 急勾配で下手にダンシングしようとするとバランス崩してコケるので、シッティングでフンフンと踏む。

ヘアピンカーブを抜けてもきつい勾配は続く。 畑宿の集落地帯に出るまでダラダラとつづく直登は、後半の難所である十二曲がり…もとい七曲り、さるすべり坂に次ぐキツさで、脚を休める暇がない。

集落地帯に入ってようやく脚を休められたと思うと、すぐに七曲り区間へ突入。 ローリング族対策なのかセンターラインにポールが設置されているため、左ヘアピンの急勾配で後ろにクルマを従えちゃったときの絶望感がハンパない。 ちなみに三枚橋から七曲りまでほぼシッティングオンリー。ダンシングで脚休めしたくても下手っぴなので休めない。 それでも、とカーブの合間の直線区間で練習がてらダンシングを何度かやってると、なんとなくコツをつかんできた。 勾配がきつくなればなるほど上体の位置を自転車に対して前へ持ってくるとラクになるっぽい。 七曲りくらいの勾配だと頭の位置が前輪のステム先端とかハブくらいでトントン、ってかんじ。

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ダンシングで脚休めができるようになったところで七曲りを突破し、見晴茶屋で写真撮影という名の小休憩。 今まで箱根を登るときはだいたい夜中だったり、日中に登っても雨や霧でスッキリしなかったりで、とりあえず走る・登るだけということが多かった。この日はずっと晴れていたおかげで、箱根の素敵な風景を一日中堪能できた。

最後の難関「さるすべり坂」のヘアピンも這うように登り切り、畑宿入口の信号に到着。 まずは1つ目のピークを攻略完了。三枚橋からだいたい58分くらい?だらだら登った割にはいいタイム(自分比)。

畑宿入口からR1に合流し、芦ノ湖に抜けるダウンヒルが待っているが、これがまったく気が抜けない。 というのも大芝のヘアピンカーブが厄介で、後半のアールがなかなかにきついために油断するとすぐ車体がアウトに膨らんでしまう。要注意。

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芦ノ湖まで降りたところで気温17℃だったかな?思ったより暖かかった。 朝9時すぎというのに早くも観光客とクルマでごった返しており、自転車で登ってきたらしき方もちらほら見受けられる。 旧道はささやかながらの軽量化を狙って十六茶のPETボトル1本で登ったため、セブンでドリンク補充。 ついでに肉まんも買ってその場で食べる。これからの時期は肉まんがいい補給食になりますね。ぶひぶひ。

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県境である箱根峠までゆるゆる登り返すと、熱海方面へ下るべくK20で十国峠に抜ける。 道幅は狭いが路面が凸凹しておらずキレイで走りやすい。 十国峠のドライブインからはケーブルカーが出ていて山頂まで行けるらしい。 次は自転車なしでプラプラ散策してみたいな。

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熱海峠をパスしてK11との分岐から先が今回のルートの鬼畜区間。下り平均勾配9%が7km弱だったかな? 走り屋対策なのか路面にはタテの溝が入ってるわ、カーブのキツい箇所がしばらく続いてるわで、精神的には旧道の登り以上に疲弊した。

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命からがら来宮駅前を通過し、日本のモナコ?と呼ばれる熱海の景観を右手に見つつR135に進路をとる。 だらだらと続くアップダウンと、じわじわと上がってくる気温に気が滅入りながらも、2つ目の大きな登り区間となる大観山へのアプローチが近づいてくる。今回はふもとの温泉街にある宮上のセブンで補給ストップ。おにぎりとか焼きそばパンなど補給食を調達。あいにく肉まんは売り切れていたのでブリトー買って食べる。

#2: 大観山(宮上セブン~大寒山ビューラウンジ)

宮上のセブンからピークまでは約17キロ、平均勾配5.5%。 勾配がきつくないとはいえ距離が長いのでドリンクを2本持っていく。 ここまでのペースだと3つ目の登りは日没後になっちゃうよなーと焦る。登りはまだしも下りは不安。 まあ焦ったところでどこかでタイムが稼げるわけではないし、仕方ないかなーと半ば開き直って登坂開始。 今回のコースでいちばんの長丁場となる登り区間になるので、脳内BGMを流しながら淡々と走る。

_人人人人人人人_
> 恋の2-4-11 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

なんで艦これ?…と侮る事なかれ。 一度聞いたら耳から離れない中毒的なイントロ、王道一直線のメロディにジャストミートな歌詞。 そしてBPM165と80回転近辺でシッティングして登るにはちょうどいいリズム。 あまりにヒルクライムと相性良かったので那珂ちゃんのファンやめます。

序盤は比較的勾配が緩いのもあって、先の脳内BGMとあわせてサクサクと登っていく。 道中けたたましいエンジン音を響かせ、ドきつい角度でリーンインしながら後ろから追い抜いていく二輪乗りの方々に感心しながら、どんどん距離を消化していく。バイクも気持ちよさそうだなあ。

しとどの巌を越えると次第に視界が開けていき、これまたいい景色を見ながらのヒルクライム。 勾配がギュギュっときつくなる箇所がところどころ現れ、登りはじめて40分くらい経つとおしりと腰が疲れてくる。 ときおりダンシングで筋肉をほぐしながら、淡々と登っていく。 そういえば某茅ヶ崎のGIOS屋さんらしき人が弟子連れて下ってきたな。ジロ・ディ・箱根だっけ? お弟子さんはヘルメット着用だったのに、教祖は当然のようにノーヘル。本で読んだ通りまんまや! いやあノーヘルでダウンヒルとか、ノーブレピストで魂磨くっていうアレじゃないけど到底マネできない。 というかするつもりは毛頭なし。ちなみに教祖の毛頭は(自主規制

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頂上まで数キロのレーダー台まで登ってたと思うと、そのまま大観山ビューラウンジへ飛び込む。 宮上のセブンから76分くらい?で本日2度目のピーク攻略。 大観山から眺める芦ノ湖もキレイだなーとここでもパチリ。 天気のいい時は富士山も見えるらしかったけど確認できず。。。 補給食をmgmgして小腹を満たしたところで再び芦ノ湖へ向けて下りはじめると、箱根新道との合流地点からクルマが詰まってきて、R1と合流する箱根関所の交差点(箱根駅伝ミュージアムの近く)まで30分ほど足止めを食らうハメに。 ちょうど午後のいい時間だったこともあるとはいえ、観光地としての箱根の存在感を身をもって感じることになった。

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この大渋滞は箱根関所南のT字路を抜けたずっと先、元箱根の信号まで続いていた。 芦ノ湖からやや登った大芝の交差点からK75で仙石原を目指すと、さっきまでの渋滞がウソのように解消。 しばらくは湖畔のアップダウンを気持ちよく進んでいくが、桃源台を過ぎてからはふたたび交通量が増えていき、一面にすすきが広がる仙石高原の手前で完全にストップ。 大観山の下りから一緒になったらしき自転車乗りの方もこれには軽く苦笑い。

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渋滞をすり抜けローソン第3新東京市…もとい仙石原店で3回目の補給ストップ。 肉まんとおにぎり、パンとドリンクを買って、その場で肉まんmgmg。 ここまでの走りで胃腸が疲れ気味なのか、肉まんが喉を通りにくく感じる。 次の補給地点まではしばらく距離があるので、なんとか水で流し込んで再出発。

仙石原交差点からR138に合流すると、またしても渋滞に巻き込まれる。観光地としての箱n(ry。 たぶん音ゲ峠…乙女峠まで続いてるんだろうなーと思って進んでいくと案の定で、長尾峠への分岐を過ぎると交通量がガクッと減った。 長尾峠は適度に日陰もあるしクルマの通りも少なく、おまけに眺めよしと三拍子揃っているので、ゆったりマイペースなヒルクライムを満喫するにはオススメ。

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乙女峠との分岐点から3キロちょっと登ると、御殿場シティにこんにちは。 市街地に抜けるまで7㎞弱の下りは交通量も少なく路面状況もいいので、素敵なダウンヒルが楽しめます。

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ダウンヒル途中の茶屋にて。遠くに富士山が拝めたのでここでもパチリ。いいですなあ。

市街地まで下りきって御殿場インターの交差点を通過。 なにやら大井松田で事故渋滞との表示が?帰りの時間帯に不安を残す。。 片側一車線の車道を大型トラックにヒイコラ煽られながら、R246に合流。 御殿場から沼津まで下り基調の道が20km以上続くという、今回のコースでは貴重なボーナスステージ。 若干向かい風っぽかったものの、絶えず流れていく車の走行風を享受しながら40kph前後でグイグイ走る。 道中の軽車両規制区間も華麗にパスしつつ、気がつけばR246の終点を過ぎて沼津の市街地まで降りてきた。 沼津駅から東に進路をとってK380〜R1と乗り継いで箱根のふもと、三島を目指す。 R246でタイムを稼げたうえに、沼津から三島までは西からの風が後押ししてくれた。 湯河原の時点で悲観的だった最後の登りも、日没前にスタートするだけならいけそうだ。

三島からの登りを前に補給ストップする際、谷田小山交差点近くのセブンか、五本松交差点手前にあるローソンのどちらかを利用することが自転車乗りの間では多いらしい。 今回は谷田小山のセブンに立ち寄ろうと思ったものの、店の前にヤンキーぶってる若い兄ちゃん達がうろうろしてたので回避、ローソンニュー箱根店で最後のストップ。 補給食もドリンクもまだ手持ちのぶんで足りていたものの、リアライトの電池が切れかかっていた。 夜のダウンヒルを走るには心もとなかったので、気つけのモンエナと一緒に単4電池だけ買ってその場で交換。 三島からの登りは交通量も多く、登り切る前に日が落ちるのは必至なので、出発前にリアライトを点灯させておいた。

#3: 国道1号(五本松~箱根エコパーキング)

五本松の信号からラップボタンを押して、いざ全長14.3㎞、平均勾配5.3%の箱根路へ向かう。 作戦は序盤はペースを上げずにガマンして、ラストを行けるとこまで出し切って60分切るというシンプルなもの。 スタートから6kmまではそこそこ快調に登ってたが、山中城跡を過ぎたあたりから体調の異変に気づく。 勾配が緩んだ区間でケイデンス上げようとすると指先…というか肘から先に痺れらしき症状が現れる。 かといってギア上げてダンシングしたくてもイマイチ具合がわからずペースが上がらない…と、もどかしい状況が続く。 今になって振り返ると、朝から2000m近く登ったぶん想像以上にカロリー消費してて、ハンガーノック手前になっていたのかもしれない。

しんどいながらもじわじわと距離を消化していくと、「エコパーキングまであと1km」の看板が見えてきた。 目標である60分切りが達成できるかどうか際どいライン。とりあえずあがけるだけあがく。 手のしびれがひどくなってきているが、のこり数分の辛抱だと思ってあがく。 あと500mの看板を過ぎると明らかに勾配が緩くなってくるので、ここぞとばかりにギアを上げて回すだけ回して、本日3度目の登頂。 序盤に何度か信号で止まったものの、五本松交差点からエコパーキングまでならギリギリ60分切り、数百メートル先にある箱根峠の信号までは20数秒足らなかったか、という感触。

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道路脇に設置されてる掲示板によると、頂上の気温が13℃とかだったかな。 登ってる時はこれといって寒さを感じなかったけど、写真撮ってたら次第に寒さを感じてきた。 そそくさとウィンドブレーカーを着てフロントのライトをぱっちり点灯させて、まずは芦ノ湖までのダウンヒル。 街灯があるので安心して下れる。ところどころにある信号ストップで補給食とかドリンク摂取して回復しておく。

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芦ノ湖から湯本までの下りはR1をチョイス。 まっくらでグネグネした旧道を走るより、街灯あってカーブもゆるいR1のほうが安全かなって思っての判断。 国道1号最高点までの3kmちょっとをゆるゆる登り返して、看板をパチリ。 この先も交通量少なそうだし、あとは数十分下れば終わりだー!ヒャッハー!…と考えてた時期が俺にもありました。

はじめは快速ダウンヒルを楽しんでたものの、小涌園のT字路を過ぎてからじわりじわりとクルマが現れ、小涌谷の踏切からついにストップ…おいおいマジっすか。 路線バス?宮ノ下で仙石原方面からの合流?それとも事故渋滞かな?と思いを巡らせながらのろのろと下っていく。 まずは宮の下のT字路。やはりR1方面からの通行がなかなか進まなかった。 ここさえ抜ければスイスイ行けるっしょ!…と思って宮の下過ぎても相変わらずノロノロどん詰まり。 なんでじゃーと思いブレーキ引きながら下って行くと、大平台のヘアピンカーブのちょっと手前で事故車両らしきクルマ2台と運転手、そして警察車両がランプ回して停車。。夜遅くにお疲れ様です。 事故現場を抜ければ今度こそ!…と思ってそろそろ下っていくも、結局のところ箱根湯本の駅を通過するまで詰まりっぱなしでした\(^o^)/ 箱根湯本からR1最高点まで登るのと同じくらい時間がかかって下山終了。 どうやら東名の渋滞を嫌ったクルマが御殿場から下道使って箱根に流れたため、今回のひどい渋滞が発生したようす。 やっぱり旧道で下ればよかったかなあと思ったものの、あのグネグネ道を街灯の乏しい夜間に走れたかというと疑問。

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当然のようにえゔぁ屋も閉まってた…じゃんねん。

心もブレーキシューもすり減らし、失意のままにスタート地点の早川口には20時前の帰着。 幾度の渋滞でタイムロスがあったものの、終わってみれば全長177km、総獲得標高3600mの全行程を11時間20分で走破。当初の計画とそこまでズレなく、そして事故なく消化できてひとまず一安心。

駅前まで戻ってコインロッカーから荷物を回収。 ゴールする頃には終電がなくなってるだろうし駅前の天然温泉で仮眠とって翌日帰ろうと考えていたが、いざ終電の時間を調べると問題なく千葉まで戻れると判明。さくっと輪行モードに切り替える。 小腹が空いていたので駅ナカのエクセルシオールでパニーニとカフェラテを持ち帰りして、車内でmgmgしながらスマホで記事の下書きを書きつつ家路へ。

日付が変わったころに帰宅。 シャワーを浴びて衣類を洗濯機にぶち込み、ボトルやジェルフラスクを洗ったりと一通りのことを済ませたあたりで就寝。 電車の中で飲んだカフェラテのせいでなかなか寝付けなかったものの、気が付けば眠りに落ちて翌朝を迎えていた。 モモ全般と腰・背中周りにだるさを、そして輪行袋を背負っていたためか右肩に張りを感じるものの、ひざとか局所に痛みが走って日常生活に支障が…という事象がないことを確認。

今回のコースを走ってみて、一日に3000m登るぶんにはポジション・フォームの問題をクリアしたと言えそう。 8月から、というか実は4月から試行錯誤を繰り返してきただけに、まずは一安心というかなんというか。 ここからは微調整する程度にとどめて、ポジションづくりに費やしてきた時間を自転車に乗る時間へ転換させていけば、来年はもう少し乗れるようになるのかなーと僅かな期待を持ちつつ、2013年の残り3ヶ月も楽しく乗っていきたい所存。

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2013年10月8日火曜日

まえばし赤城山ヒルクライム ログ考察 2013VS2012(勾配×速度×ケイデンス)

2013年と2012年の比較。メモ書き程度に。

◆レース全体

  • 縦軸は秒、横軸は勾配ごとの速度を表す
    • 「2013年において勾配6~8%の斜面を登る際に12~14kphで走る時間が一番長く、その時のケイデンスは70~79回転」と読む

◆スタート~畜産試験場

  • 2013年はケイデンス低め(75~84回転)、2012年はケイデンス高め(85~95回転)
    • 2013は大鳥居までの緩斜面(2~4%)を高速トレインで走りたいがために無理してしまい、鳥居から先の勾配4~6%区間で速度が伸びず
      • なんで重めのギア踏んじゃったんだろう…
    • 2012はスタート早々に単独走となったため軽めのギアでマイペースに走ったため、緩斜面(2~4%)での速度域は2013より低いものの、勾配4~6%区間においては2013を逆転

◆畜産試験場~旧料金所


  • 2012年に比べてケイデンスが5回転、速度にして1kphほど低下
    • 大鳥居までで脚が止まってしまい、ふだん鹿野山で常用するケイデンス(85~89r)で回せなくなった
    • 脚がなくなったらギアを落として回転で速度キープできるんじゃねと思ったけど、そうもいかず
      • 心拍数はこのあたりから徐々に落ち着いてきたけど脚は最後まで回復せず。。

◆旧料金所~ゴール

  • 2013年はケイデンス70~79回転で走行する時間が多く、急勾配(8~10%)区間では70回転以下、10~12kphで過ごす時間が目立つ
  • 2012年は急勾配区間でも大半の時間を70回転以上キープしており、ラストもしっかり上がった(4~6%区間、21~30kph)

2013年9月29日日曜日

130929 まえばし赤城山ヒルクライム

ことしも赤城山を登ってきましたよっと。

レース(男子A): 20.8km/1313m, 1h19m20s, 173/187b, 77r, 15.8kph

よくもわるくも現状を反映したリザルト。ついに1枚目から陥落。以下レポート

前日まで

7〜8月まではどうしようもない猛暑もあって量を稼げなかった分、9月はなんとか乗れてきた。 1週間前には鹿野山の登りでも自己ベストくらいまでは出せたし、ローラーでの数値や感覚も悪くはない。 ひょっとしたら1時間程度の登りならごまかしが効くのかもしれない、と思っていた。少なくとも3日前までは…

26日木曜日の夕方になってからやけに喉が痛く、悪寒もするように。どうみても風邪です本当にありがとうございました。 電車の中など公共の場でであたり構わず咳やくしゃみをする輩は親族をインフルエンザか肺炎で亡くしてしまえばいいのに、とか思ったり思わなかったり。

前日土曜の移動でもダメージを受けた。時間もかかるのはもちろんのこと乗り換えが地味にしんどい。 千葉から前橋まで輪行するには千葉→秋葉原or東京→上野→高崎→前橋と最低でも3回乗り換えが必要。 いちばん厄介なのが東京から京浜東北or山手線に乗るとき。時間帯によらずだいたい混雑してるからダルい。

はやくも息絶え絶えになりながら前橋駅に到着し輪行解除。 荷物をホテルに預けて受付会場へ移動。メカニックブースが設けられていたので、最近気になっていたヘッドのガタを診てもらう。 どうやら下部のシールドベアリングが完全に死んでるっぽく、どうにかごまかした状態で仕上げてくれた。さんざ雨の中乗り回しておきながらノーメンテじゃそりゃ死にますよね。ありがとうございます。。

会場を出て、ドラッグストアを探しに市街をぷらぷら。 電車に乗ってる際にグーグル先生から「風邪の引きはじめには葛根湯がいい」と教わったので。 運よく国道沿いのショッピングモール内に大きめのドラッグストアを見つけて、なんなくゲット。 受付会場で軽く食事をしていたので、手持ちの水分で葛根湯を流し込んだ。

その後はスタート地点まで引き返して大鳥居まで試走。 レース本番のペースよりギアを1〜2枚落として走る。 この時点では脚の重さを感じなかったが、なんともかんとも。。

ホテルのチェックイン時間が近くなったので引き上げて、かるく昼寝。 そうそう、今回予約したホテルは部屋への自転車持ち込みOK、レイトチェックアウト(14時まで)OKと至れりつくせり。フロントで加湿器も貸してくれたっけ。 やっぱり体調がすぐれない時は外出を控えたほうがいいなとつくづく。

1時間ほど昼寝したあとで、晩メシを探しにふらふら出かける。 食べログである程度目星をつけていたものの、行く先々のお店がことごとく閉まっており、ただでさえ低いテンションがさらに下がる。 ホテルを出てから大川屋さんで食事にありつくまで1時間以上も歩いてしまった。そういえば去年も大川屋さんだった。とりあえずカラダによさそうなものを食べようと鴨南そばを注文。うまい。体もぽかぽかしてきた。

ホテルに戻る前にコンビニに寄って当日の朝食を調達。 去年と同じおにぎりとヨーグルトに加えて、カップの味噌汁。 明日目が覚めたときにダルさが残ってたらDNSかなと思って、ビールも買っといた。グランドキリンいえーい。 シャワーを浴びてストレッチを念入りに済ませ、Buffを首に巻いてから21時過ぎにはベッドに入って就寝。

機材

そのうち書くかも…とりあえずバイクはメーター・ボトル無しで8.5kg

レース当日(スタートまで)

3時に設定していたアラームで目覚める。 前日に調達した葛根湯が効いたのか、布団をかぶっていても汗をかくほど暑かった。 シャワーを浴びて朝食をとった感じだと、乗れるには乗れそうな体調ではある。

4時30前にはホテルを出て、5時半の選手整列まで市街地をぷらぷら走る。 走りだしてみるとたしかに昨日よりは走れる。 ただレース本番の強度にどれくらい耐えられるかは疑問というか、まあどう転んでもキツいよなという印象。 とりあえず、スタート地点から10分ほどレースペースくらいで登ってみる。やっぱりキツいんだけど、昨日そうでもなかった脚にキてるのが気になる。。

5時過ぎに会場入りして、メカニックブースでタイヤの空気を入れる。 なんとなくリアタイアの空気が低いなと思ってたら、細かな亀裂をいくつか発見。ここでまさかのスローパンクかよ… いつもどおりの6.5気圧まで入れて、登りと下りの2〜3時間だけでも持ってくれと祈るばかり。 スタートまで時間があるので、鱒の寿司とハニースティンガー、ベスパと500mlPETの水を少しずつ摂取。 レース中に飲むボトルにはCCDとレッドブルに水を混ぜて合計400mlくらい。気温20℃後半ならこれくらいでOK。

レース

7時5分にスタート。気がつけば先頭に並んでしまったが、パレード区間は去年よりもだいぶゆっくり。 当初の計画では高速トレインに乗っかりアウターギアで進んで畜産試験場まででタイムを稼ぎ、あとはマイペースで…というもの。

計測開始地点を過ぎてからはトレインが後ろからものすごい勢いでやってきたので、予定通り乗っかる。 しかしこれまでの不安が的中し、3km地点の大鳥居を手前にして脚の重さを覚えてあえなく離脱。 畜産試験場の地点では予定より数秒タイムを稼げたらしいが、稼げたタイム以上に疲労度が強い。 呼吸に余裕があるものの脚への負担が大きく感じる。使うべきギアを1枚落とさざるをえない程度にキツい。 しばらく直登が続くためキツさが見た目に訴えてくるが、視界に入る選手が多いのが救いどころ。 後続からやってきた選手に抜かれては抜きつ抜かれつを繰り返してモチベーションを保つ。 旧料金所のポイントを通過する頃には畜産試験場までに稼いだつもりのアドバンテージがチャラになるどころか、1分のビハインドを背負うことになった。

橋を渡ったところで、サドルにくまモンストラップをぶら下げたコスプレ自転車乗りの方に遭遇。息を整えるつもりでしばし並走しながら雑談。 「第1回は75分で走れてたけど、今回風邪を引いてしまって…」とのこと。ここ最近で急に涼しくなったから体調崩した人多そうだなあ。自分含めて。 今のペースなら80分くらいで行けると思いますよと言ったら、このままガタ落ちするんでと応えて下がっていってしまった。南無。。

旧料金所から先はほぼずっと34×25Tのインナーロー固定で、ロングライドの道中に現れる峠のごとく這うように登る。 第1カーブ手前まではそこそこ勾配が緩いのでラクができるものの、タイムアタック的な走りからはすでに程遠い。 このあたりから後続スタート組と思しき集団が、鬼のような形相をしながら猛スピードで後ろからかっ飛んでくる。 邪魔にならないように、後ろからの殺気…もとい気配を感じたらすぐさま左によけてスペースを空ける。

12kmすぎの第1カーブで完全に脚を殺され、15km地点の姫百合駐車場を53分半くらいで通過。 ここ1ヶ月で作ったポジションの影響かカラダの後ろ側もキツくなってきた。ケツからモモの内側あたり? 脚の痙攣はなかったけれど、あともう少し強度上げようとするとヤバいかもって兆候はあったのでほぼシッティングだけ。 「あと5km」のお手製看板を持って応援してくれた人に「まだ5kmもあるの?マジ?」と答えるほどには呼吸に余裕があった。というかこの時点で心拍数が160台まで割り込んでた。 去年は75分間ずっと180台を張りついて頑張ってたのが嘘のよう。乗り込んだ量は裏切らないなあとしみじみ。

脚が死んだとはいえ急坂コミでも平均して12kphは最低でも出せるだろうからあと25分で終わるはず。 そう考えると普段のローラーと対して変わらないじゃないかと気はラクになる。脚はちっともラクじゃないけど。 とりあえず景色を楽しみながら最後まで足つきなしで登り切ろうとがんばることに。 駐車場から先はつづら折りが続くし、ところどころで出てくる緩斜面ではできる範囲でギアを上げて回す。 ラスト1km地点にいたパフパフおじさんの激励も虚しくラストスパートもかからず、開始10分で死んだ脚は最後まで死んだままゴール。 旧料金所からの10km弱つづくの登りではこれまでに味わったことのない地獄を味わったぜ…げふん。

レース後

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荷物の回収場所であるビジターセンターは快晴。 去年は台風に怯えながらのヒルクライムだったことを思うとこの景色は最高のごほうび。DNSせずに走ってよかった。葛根湯、いいクスリです(ステマ)。 クリフバーをかじりながらウィンドブレーカーとジレにデフィートの軍手を装備して、下山待機場所へ移動。 冷えたカラダになめこ汁がとても染みわたる。うめえ。マジうめえ。

下山は前回のときよりもだいぶゆっくりペース。メーター見てないけど姫百合駐車場までは20kph前後だったのでは? カーブ手前で減速する際に前の走者と思った以上に車間が詰まったりでヒヤリとすることが度々あった。気をつけよ。。

今回からは畜産試験場から先県道4号を回避して、市道と県道をつなぐルートに。 案内のとおりクルマや信号の数は少なく快適で、行きと同じ4号経由よりは安心して走れた。下山した時間帯が早かったからかもしれないけど。 ていうかスタートから数時間経ってるのにまだ沿道にで声をかけてくれる住民のホスピタリティはハンパない。なめこ汁よりも暖かいぞ。

病み上がりでムリした身体でうろちょろするのにもそろそろ限界があるので、完走証もらってからブースでてきとーに前橋うどんの試食とかおまんじゅうとか食べて、そそくさとホテルに戻る。 シャワーを浴びてさっぱりしたあと荷物をまとめてチェックアウトし、電車に揺られて17時過ぎには帰宅。 最高にハードだったけど最高に気持ちいい80分間だった。もし次があるならば、ベストの体調で走りたいなあ。

ここからはどうでもいいこと

今回の下山ルートは去年よりも時間がかかるから再検討しろとかいう声もあるみたいだけど、ちょっとアレだなって思ったのでぐだぐだ書いてみる。 前橋市長が開会式の挨拶で「来年度以降もっと参加者枠を確保できるように、より(ゆっくり)安全に下山できるようにしたい」みたいな文言じゃないけれど、そもそも市街地の中心を発着するヒルクライムレースを3000人規模で行う際、どれだけ近隣住民にご理解ご協力いただいて納得してもらってるのか察すれば、そんなコメントは到底でてこないと思うんですよねえ。 たとえば、前回までのルートだと畜産試験場から大鳥居まで下るまでの数キロの間でも、信号待ちのたびに長い車列ができてしまい、後ろを走るクルマがなかなか追い抜こうにも追い抜けない…いらいら、みたいな声とか。 あるいは、30kmをゆうに越して下山中の参加者の前にいきなり道路を横切って渡ろうとする人が万が一で出てきたりとか。。まあ、ないだろうけど。 そういう点では、今回のルートはくねくね入り組んでたり狭かったりと速度出せなくて走りにくいものの、先に挙げた車の量や信号の数そのものが少ないためにある意味で快適かつ安全に下山できるのかなと思った次第。

とりあえず言いたいのは、いざ下山中に事故でも起こしたものなら、もう二度と沿道の声援に包まれた大会が開けなくなることに気づくべきってことじゃないですかね。