2013年9月29日日曜日

130929 まえばし赤城山ヒルクライム

ことしも赤城山を登ってきましたよっと。

レース(男子A): 20.8km/1313m, 1h19m20s, 173/187b, 77r, 15.8kph

よくもわるくも現状を反映したリザルト。ついに1枚目から陥落。以下レポート

前日まで

7〜8月まではどうしようもない猛暑もあって量を稼げなかった分、9月はなんとか乗れてきた。 1週間前には鹿野山の登りでも自己ベストくらいまでは出せたし、ローラーでの数値や感覚も悪くはない。 ひょっとしたら1時間程度の登りならごまかしが効くのかもしれない、と思っていた。少なくとも3日前までは…

26日木曜日の夕方になってからやけに喉が痛く、悪寒もするように。どうみても風邪です本当にありがとうございました。 電車の中など公共の場でであたり構わず咳やくしゃみをする輩は親族をインフルエンザか肺炎で亡くしてしまえばいいのに、とか思ったり思わなかったり。

前日土曜の移動でもダメージを受けた。時間もかかるのはもちろんのこと乗り換えが地味にしんどい。 千葉から前橋まで輪行するには千葉→秋葉原or東京→上野→高崎→前橋と最低でも3回乗り換えが必要。 いちばん厄介なのが東京から京浜東北or山手線に乗るとき。時間帯によらずだいたい混雑してるからダルい。

はやくも息絶え絶えになりながら前橋駅に到着し輪行解除。 荷物をホテルに預けて受付会場へ移動。メカニックブースが設けられていたので、最近気になっていたヘッドのガタを診てもらう。 どうやら下部のシールドベアリングが完全に死んでるっぽく、どうにかごまかした状態で仕上げてくれた。さんざ雨の中乗り回しておきながらノーメンテじゃそりゃ死にますよね。ありがとうございます。。

会場を出て、ドラッグストアを探しに市街をぷらぷら。 電車に乗ってる際にグーグル先生から「風邪の引きはじめには葛根湯がいい」と教わったので。 運よく国道沿いのショッピングモール内に大きめのドラッグストアを見つけて、なんなくゲット。 受付会場で軽く食事をしていたので、手持ちの水分で葛根湯を流し込んだ。

その後はスタート地点まで引き返して大鳥居まで試走。 レース本番のペースよりギアを1〜2枚落として走る。 この時点では脚の重さを感じなかったが、なんともかんとも。。

ホテルのチェックイン時間が近くなったので引き上げて、かるく昼寝。 そうそう、今回予約したホテルは部屋への自転車持ち込みOK、レイトチェックアウト(14時まで)OKと至れりつくせり。フロントで加湿器も貸してくれたっけ。 やっぱり体調がすぐれない時は外出を控えたほうがいいなとつくづく。

1時間ほど昼寝したあとで、晩メシを探しにふらふら出かける。 食べログである程度目星をつけていたものの、行く先々のお店がことごとく閉まっており、ただでさえ低いテンションがさらに下がる。 ホテルを出てから大川屋さんで食事にありつくまで1時間以上も歩いてしまった。そういえば去年も大川屋さんだった。とりあえずカラダによさそうなものを食べようと鴨南そばを注文。うまい。体もぽかぽかしてきた。

ホテルに戻る前にコンビニに寄って当日の朝食を調達。 去年と同じおにぎりとヨーグルトに加えて、カップの味噌汁。 明日目が覚めたときにダルさが残ってたらDNSかなと思って、ビールも買っといた。グランドキリンいえーい。 シャワーを浴びてストレッチを念入りに済ませ、Buffを首に巻いてから21時過ぎにはベッドに入って就寝。

機材

そのうち書くかも…とりあえずバイクはメーター・ボトル無しで8.5kg

レース当日(スタートまで)

3時に設定していたアラームで目覚める。 前日に調達した葛根湯が効いたのか、布団をかぶっていても汗をかくほど暑かった。 シャワーを浴びて朝食をとった感じだと、乗れるには乗れそうな体調ではある。

4時30前にはホテルを出て、5時半の選手整列まで市街地をぷらぷら走る。 走りだしてみるとたしかに昨日よりは走れる。 ただレース本番の強度にどれくらい耐えられるかは疑問というか、まあどう転んでもキツいよなという印象。 とりあえず、スタート地点から10分ほどレースペースくらいで登ってみる。やっぱりキツいんだけど、昨日そうでもなかった脚にキてるのが気になる。。

5時過ぎに会場入りして、メカニックブースでタイヤの空気を入れる。 なんとなくリアタイアの空気が低いなと思ってたら、細かな亀裂をいくつか発見。ここでまさかのスローパンクかよ… いつもどおりの6.5気圧まで入れて、登りと下りの2〜3時間だけでも持ってくれと祈るばかり。 スタートまで時間があるので、鱒の寿司とハニースティンガー、ベスパと500mlPETの水を少しずつ摂取。 レース中に飲むボトルにはCCDとレッドブルに水を混ぜて合計400mlくらい。気温20℃後半ならこれくらいでOK。

レース

7時5分にスタート。気がつけば先頭に並んでしまったが、パレード区間は去年よりもだいぶゆっくり。 当初の計画では高速トレインに乗っかりアウターギアで進んで畜産試験場まででタイムを稼ぎ、あとはマイペースで…というもの。

計測開始地点を過ぎてからはトレインが後ろからものすごい勢いでやってきたので、予定通り乗っかる。 しかしこれまでの不安が的中し、3km地点の大鳥居を手前にして脚の重さを覚えてあえなく離脱。 畜産試験場の地点では予定より数秒タイムを稼げたらしいが、稼げたタイム以上に疲労度が強い。 呼吸に余裕があるものの脚への負担が大きく感じる。使うべきギアを1枚落とさざるをえない程度にキツい。 しばらく直登が続くためキツさが見た目に訴えてくるが、視界に入る選手が多いのが救いどころ。 後続からやってきた選手に抜かれては抜きつ抜かれつを繰り返してモチベーションを保つ。 旧料金所のポイントを通過する頃には畜産試験場までに稼いだつもりのアドバンテージがチャラになるどころか、1分のビハインドを背負うことになった。

橋を渡ったところで、サドルにくまモンストラップをぶら下げたコスプレ自転車乗りの方に遭遇。息を整えるつもりでしばし並走しながら雑談。 「第1回は75分で走れてたけど、今回風邪を引いてしまって…」とのこと。ここ最近で急に涼しくなったから体調崩した人多そうだなあ。自分含めて。 今のペースなら80分くらいで行けると思いますよと言ったら、このままガタ落ちするんでと応えて下がっていってしまった。南無。。

旧料金所から先はほぼずっと34×25Tのインナーロー固定で、ロングライドの道中に現れる峠のごとく這うように登る。 第1カーブ手前まではそこそこ勾配が緩いのでラクができるものの、タイムアタック的な走りからはすでに程遠い。 このあたりから後続スタート組と思しき集団が、鬼のような形相をしながら猛スピードで後ろからかっ飛んでくる。 邪魔にならないように、後ろからの殺気…もとい気配を感じたらすぐさま左によけてスペースを空ける。

12kmすぎの第1カーブで完全に脚を殺され、15km地点の姫百合駐車場を53分半くらいで通過。 ここ1ヶ月で作ったポジションの影響かカラダの後ろ側もキツくなってきた。ケツからモモの内側あたり? 脚の痙攣はなかったけれど、あともう少し強度上げようとするとヤバいかもって兆候はあったのでほぼシッティングだけ。 「あと5km」のお手製看板を持って応援してくれた人に「まだ5kmもあるの?マジ?」と答えるほどには呼吸に余裕があった。というかこの時点で心拍数が160台まで割り込んでた。 去年は75分間ずっと180台を張りついて頑張ってたのが嘘のよう。乗り込んだ量は裏切らないなあとしみじみ。

脚が死んだとはいえ急坂コミでも平均して12kphは最低でも出せるだろうからあと25分で終わるはず。 そう考えると普段のローラーと対して変わらないじゃないかと気はラクになる。脚はちっともラクじゃないけど。 とりあえず景色を楽しみながら最後まで足つきなしで登り切ろうとがんばることに。 駐車場から先はつづら折りが続くし、ところどころで出てくる緩斜面ではできる範囲でギアを上げて回す。 ラスト1km地点にいたパフパフおじさんの激励も虚しくラストスパートもかからず、開始10分で死んだ脚は最後まで死んだままゴール。 旧料金所からの10km弱つづくの登りではこれまでに味わったことのない地獄を味わったぜ…げふん。

レース後

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荷物の回収場所であるビジターセンターは快晴。 去年は台風に怯えながらのヒルクライムだったことを思うとこの景色は最高のごほうび。DNSせずに走ってよかった。葛根湯、いいクスリです(ステマ)。 クリフバーをかじりながらウィンドブレーカーとジレにデフィートの軍手を装備して、下山待機場所へ移動。 冷えたカラダになめこ汁がとても染みわたる。うめえ。マジうめえ。

下山は前回のときよりもだいぶゆっくりペース。メーター見てないけど姫百合駐車場までは20kph前後だったのでは? カーブ手前で減速する際に前の走者と思った以上に車間が詰まったりでヒヤリとすることが度々あった。気をつけよ。。

今回からは畜産試験場から先県道4号を回避して、市道と県道をつなぐルートに。 案内のとおりクルマや信号の数は少なく快適で、行きと同じ4号経由よりは安心して走れた。下山した時間帯が早かったからかもしれないけど。 ていうかスタートから数時間経ってるのにまだ沿道にで声をかけてくれる住民のホスピタリティはハンパない。なめこ汁よりも暖かいぞ。

病み上がりでムリした身体でうろちょろするのにもそろそろ限界があるので、完走証もらってからブースでてきとーに前橋うどんの試食とかおまんじゅうとか食べて、そそくさとホテルに戻る。 シャワーを浴びてさっぱりしたあと荷物をまとめてチェックアウトし、電車に揺られて17時過ぎには帰宅。 最高にハードだったけど最高に気持ちいい80分間だった。もし次があるならば、ベストの体調で走りたいなあ。

ここからはどうでもいいこと

今回の下山ルートは去年よりも時間がかかるから再検討しろとかいう声もあるみたいだけど、ちょっとアレだなって思ったのでぐだぐだ書いてみる。 前橋市長が開会式の挨拶で「来年度以降もっと参加者枠を確保できるように、より(ゆっくり)安全に下山できるようにしたい」みたいな文言じゃないけれど、そもそも市街地の中心を発着するヒルクライムレースを3000人規模で行う際、どれだけ近隣住民にご理解ご協力いただいて納得してもらってるのか察すれば、そんなコメントは到底でてこないと思うんですよねえ。 たとえば、前回までのルートだと畜産試験場から大鳥居まで下るまでの数キロの間でも、信号待ちのたびに長い車列ができてしまい、後ろを走るクルマがなかなか追い抜こうにも追い抜けない…いらいら、みたいな声とか。 あるいは、30kmをゆうに越して下山中の参加者の前にいきなり道路を横切って渡ろうとする人が万が一で出てきたりとか。。まあ、ないだろうけど。 そういう点では、今回のルートはくねくね入り組んでたり狭かったりと速度出せなくて走りにくいものの、先に挙げた車の量や信号の数そのものが少ないためにある意味で快適かつ安全に下山できるのかなと思った次第。

とりあえず言いたいのは、いざ下山中に事故でも起こしたものなら、もう二度と沿道の声援に包まれた大会が開けなくなることに気づくべきってことじゃないですかね。