2013年11月4日月曜日

サイクルモード2013でパイオニアのペダリングモニターを体験してきたよ

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3連休を使ってサイクルモード2013に行ってきたので、忘れないうちにレポ。 バイクの試乗とかにはあまり興味はなくて、チェックしていたのはこんなブース。

  • selle ITALIAのブースでIDMATCH
    • 自分の体格に合わせたサドルを教えてくれるらしい
  • Sidiのブースでシューズの試着
    • いま履いてるシューズ(Genius5)が一回りくらいサイズ大きい気がしたので色々試したい
  • ミノウラブースで3本ローラー童貞を捨ててくる
    • 今まで固定ローラーしかやったことないのでどきどき
  • パイオニアブースでペダリングモニター体験
    • 今年の春からやってきたいろんな取り組みがどんな結果になるのかどきどき

事前に集めた情報だと、ペダリングモニター体験はSPD-SLペダルの付いたシューズを使うらしく、シューズのレンタルもできるけど自前のシューズ持ち込みもOK!とのことで忘れずに持っていった。

IDMATCH@selleITALIAブース

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ブースに到着して並ぶと、まず紙を配られて名前と生年月日、身長・体重を記入してしばし待つ。 順番が回ってくるとスタッフさんに紙を渡して、3つの数値を計測。

まずは大転子部の幅。両手をパーにひらき真っすぐ立って、腰骨あたりの位置に親指をあてたときの両手小指の幅?を測ってた。 次は大腿周囲長。左の太ももまわりをぐるっとメジャーで測定。 さいごは骨盤の傾き。両手をパーにした状態で立位体前屈して角度を計測。

これら3つの数値からS1〜3、L1〜3の6タイプのうちベストなタイプが決まる。自分はS2タイプで、いわく骨盤幅が狭くて骨盤の傾きがそこそことのこと。

サドルの一覧が載ってる紙を眺めてると、◯1から◯3になる(骨盤のかたむき具合が大きくなる)にしたがって、サドルの穴空き具合がでかくなってるのが面白かった。SLRのTeknoFlowってサドルなんてほとんど穴しかないしw

実際にやってみて自分のサドルタイプはわかったのはいいんだけど、計測した3つの数値を紙に書いて教えてくれてもよかったのになーと愚痴る。

SIDIシューズ試着@深谷産業ブース

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サドルフィッティングのブースから近いところにあったのでサクっと移動。 どうやらインソールもセットで試せるとのことで、やってみることに。 キューレックスインソール(深谷産業さんのHP)って言うらしい。

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まずは足の大きさと足裏のアーチをチェック。 専用のボードの上に10秒間乗っかって、ついた足の痕跡をチェック。 降りた直後は偏平足っぽくなってアレレ?ってなったけど、2〜3秒したらアーチがくっきり。 足のサイズはだいたい40〜40.5で、アーチはべったり偏平足から低〜高とある4タイプのうち、自分はまんなかのBタイプと判明。そういえば、今履いてるシューズって、サイズが41.5だった気がするぞ…

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次は足のラインをチェック。つま先揃えて立ったときの脹脛だったかな?の離れ具合を見ていた気がする。 O脚、ストレート、X脚の3タイプのうち、自分はストレートと判明。意外。

これら2つの計測から、青いインソールを入れて試着してみることに。 試着で使うのは今履いてるシューズと同じGENIUS5だったので比較しやすい。 最初は今と同じサイズの41.5を試すも、当然のように前足部が余る。 つぎに41を試すもダメ、40.5でもまだ余る…とスタッフさんの手を煩わせながらも、40でどうにか妥協できる程度のフィット感を得た。

さっそくインソールつけて履いてみる。今使ってるスーパーフィートの黄色よりも、拇指球から土踏まずにかけてのサポートが強かった。さっきのサドルにしろ今回のインソールにしろ買う買わないは別にして、こうやって足のサイズと形状を測って、自分がどんな体型なのかをざっくり教えてもらえるっていいなあって思ったし、そういうところをすっ飛ばして適当にエイヤして通販で買うのはリスクあるよなーって思った。まあ自分のことなんだけど。

3本ローラー体験@ミノウラブース

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SIDIさんでシューズとインソール体験が終わって移動するやいなや、またもやすぐ近くにミノウラブースさん発見。これはツイてる。はじめての3本ローラーでキャッキャウフフしてるカップルとかおめでてーな末永く爆発してください。

ともかく自分も3本ローラーに乗ってみた。 まずはスタッフさんにサドルを持ってもらいながらクランクを回してたら、いつのまにか問題なく乗れてた。乗る前は立ちゴケしたらどうしようとか緊張してたんだけど、あっさり乗れちゃって脱力。とはいえ手すりを使わずに足元のステップから直接乗ろうとするのは難しかったけど、これも慣れでできるようになるとか。最初のうちは手すりとか壁の近くでやったほうが、安心できていいそうです。

いざ3本ローラーでぐるぐる回してみると、今使ってる固定ローラーの負荷をめちゃくちゃ軽くしたような抵抗感で、じゃあ実走に近いかと言われるとどうなんだろう。ただ3本ローラー特有?のフライホイール効果でギアを重くして速度上げると車体は安定するし、今度はギアをアウターローぐらいまで軽くしてケイデンス上げるとフラフラしはじめるっていうのを実際に体験できたのはよかった。

今回はやらなかったけど、ギアをわざとインナーローにして低ケイデンスで回すとか、あるいはさらに左右の移動幅を◯◯cm以内でずっと漕ぐ…みたいな、固定ローラーでありがちな出力とか心拍数キープ系以外にも練習のバリエーションができて面白いだろうなーって思った。

ペダリングモニター体験@パイオニアブース

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いよいよ今回のお目当て、パイオニアブースに潜入。
ちょうど柿木さん(日本におけるパワートレーニングの第一人者?らしい)がペダリングモニターを使ったトレーニングや実際のレースで採集したデータの解説をしていた。ふむふむと小耳に挟みながら行列に並んでおく。

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前輪のない固定ローラー台でダンシング…???よく見ると、巷でウワサのGT-Roller Flex(GROWTACさんHP)じゃないか…!どうやら身長別に乗るバイクが4台用意されていて、自分の身長(170前後)だとこいつでペダリングモニターできるらしい。おら、なんだかワクワクしてきたぞ!

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みなさん黙々と回してます。というか並んでる間はブースのお姉さんがキレイだったことしか記憶にないんだなー。

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他人のペダリングを後ろから眺めてみるのも、いい勉強になりますね。 ブースのお姉さん、かわいかったなあ…(大事なことなので2回繰り返しました)

並ぶこと数十分くらい、いよいよ自分の番がやってきた。荷物をかごに入れて、上着も脱いで戦闘態勢に。そこまで強度上げないだろうと思って、レーパンジャージではなく普通のシャツにジーパンという格好だったけど、これがまさか裏目にでるとは…

まずはサドルポジションを合わせながら、2〜3分回してみる。サドル高が大体あってきたところで、少しずつローラー台の負荷を徐々に上がっていくと、モニターの数値もどんどん上がっていく。いやあ、めっちゃおもしろいよ、これ。

いつも固定ローラーに乗ってる時は速度ベースでやってたけど、今日はホンモノの出力だけじゃなくてトルク分布、左右比がリアルタイムに表示される。そこまで踏んだわけでもないのに出力が200Wくらい出てて、ペダリング効率が70%とかの左右比もだいたい50%ずつ、トルク分布がほとんど真っ赤とかで「これはデモ動画か何かかな?」と思ったけど、どうやら自分が出してる数値らしい。ほげえ。

サイクルモード2013 パイオニアブース: ペダリングモニター体験 from p4 on Vimeo.

そうそう、この日乗ったアンカーのバイク、たぶん2010年に新城さんが乗ったのと同じやつ。

いつしか汗だくになりながら無我夢中でローラーを回してると、ついさっきまで話をされていた柿木さんがなんと目の前に現れて、モニターの様子をチェックされていた。これにはポルナレフも真っ青だぜ! いろいろとコメントも頂戴しているので、くわしくは動画にて。

ためしにダンシングするとトルク分布がとげとげになって効率が下がったり(これには意味があるらしい)、負荷を思いっきり上げてSFRチックに回すと矢印が真っ赤になって効率80%とかすんげー数値が出たりといろいろ遊ばせてもらっているうちに、時間いっぱいとなりモニター終了。あっという間だったなあ。

火照った身体をフェイシャルシートで拭き拭きして水分補給とかしていると、柿木さんによるペダリングモニターセミナーの次の回がはじまるようだったので、聞いていくことに。

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セミナーは2部構成で、前半はペダリングモニターで見れる要素の解説、後半はEQA23(エキップアサダのU23チーム)が海外遠征で走ったレースをもとにしたデータの解析。 内容をざっくりざっくりまとめると、

  • ペダリングモニターで分析できる要素は3つ。ペダリング効率とトルク分布(12個の矢印)、左右比
    • ペダリング効率は負荷を上げていくと無意識のうちに上昇し、競技レベルに関係なくLTパワー(ジワーッと疲れはじめる、維持するのがしんどくなりはじめる強度)付近で最大になる。効率の上限は個人差はあるけど、(国内の?)プロの数値で80%くらい
    • トルク分布は負荷を上げていくと60〜120度の領域で上昇。ただ選手によって上昇するトルク分布に差が出るし、どういう分布がベストだとは現状だと言い切れない
    • 左右差は左右で脚の使い方が揃ってなくて(どちらかの脚に頼ったペダリングするとか)も、やはり負荷を上げていくと次第に左右差は収束して、だいたい10%前後に
    • これら3つの要素のどれが優先して向上していくかは、個人でまちまち。ただ、ペダリング効率を上げることを目的とするのではなくて(きれいなフォームのまま)高い出力をすることを維持できるようにしたほうがよく、左右差については今乗ってるポジションのままでも改善できるらしい(具体的な改善方法については言及なしorz)
  • レースでは集団走行、ローテ(逃げ集団 or 追走集団)、ヒルクライム、TT、アタック・スプリント…などの要素があるんだけど、今回はローテとヒルクライムについて解説
    • ローテする際には、先頭を引くときにどれだけの出力を・どれだけの時間キープできるのか、先頭から下がったときにどれだけ休めるか…という際にワット計が役に立つ
      • パワーメーターやペダリングモニターをつけて練習すると、主観的なキツさと客観的な数値が対応してくるので、レースではメーターを見なくても感覚でワットがわかって、キツさをマネジメントできるようになる、とのこと
      • 「このキツさならだいたい◯◯ワットだから、5分は持ちそうかな」、っていう具合
      • ちなみにペダリング効率は先頭で引いてる時に70%台だったのが先頭から下がったときは50%台まで下がってて、これはまあしかたない(?)らしい
    • ヒルクライムみたいに長時間高出力をキープしなきゃいけないシーンでは、ずっとシッティングし続けてれば効率もいいし左右比も安定するんだけど、ある地点を越えると血中酸素濃度が高くなってきつくなっちゃうらしく、ダンシングを交えるとダンシングそのものの効率とかトルク分布はよくないけど、シッティングとは違う筋肉を使う分休めて、トータルで見たらパフォーマンスはよくなるとか(ここの辺あいまい)

ざーっとセミナーの内容を聞いて、じっさいに体験してみて、その上でモヤっとしたのがいくつか。

  • LTパワー値付近でペダリング効率やトルク分布、左右比が勝手に良くなっていくのは実際に乗ってみてわかったけど、少し強度を落としたゾーンについてはスルー気味だった
    • サンデーライダーな方とか、ブルベみたいに200kmや400km、600kmのライド上等だみたいなロングライダーな方にとってはLTパワーとかFTPまで強度を上げて走る必要があるとは思えないし、どっちかというとLSDとかテンポみたいなL2〜L3強度で走る時間のほうが多いわけだし、このゾーンでのペダリングを改善する手立てはあるのだろうか…という素直な疑問が
    • まあ、パワーメーターやペダリングモニターがプロを目指すような・あるいは3大ツールでバリバリ走ってますよみたいなシリアスレーサー向けのものだったわけだし、ロングライダーがどう使うかっていうノウハウは、プロがどう使うのかと比べたら微々たるものなはず
  • そもそものハナシで、ペダリングモニターに表示される効率とかトルク分布の発生が、自分のどんな要素に由来してるのかがわからないし、改善方法もいまいち確立してなさげ
    • 6時から12時あたりのベクトルをもっと増やすためにハムや脹脛をつかって大げさなくらいに引き脚っぽい動作をすれば、それっぽい矢印が出るんだろうとは思うけど、果たしてそれって意味あるの?
    • 今回はビンディングペダルつけて乗ったけど、フラペで乗ったときのトルク分布はどうなるんだろう?とくに5〜12時あたり
    • 高いワットが出たときに、それが自重をかけてクランクを回したからなのか、あるいは荷重に加えてさらに筋力を発揮したからなのか、がモニターを見ても判断できない
    • データを解析した上で実際のペダリングを指導してくれる人がいない状況で使ったところで、ただの高いオモチャに終わってしまいそうだし、いざ公道でモニター見ながら走ると危険っぽい
      • 平日はペダリングモニター使って追い込んで、休日はメーター意識せずに長時間サイクリング…と使い分けるのがいいのかも
      • コーチングサービスとかもセットで提供するとか、バイクショップのフィッティングでモニター見ながらできると、いいだろうなー

もしこのブログを見てる物好きな方で、月曜日にサイクルモードのパイオニアさんブースを回る方がいたら聞いてみてください(他力本願

ほかにもブースまわったので、いつか追記よてい。

131103サイクルモード2013 - flickr

131104追記

柿木さんによるペダリングモニター活用セミナーの動画が上がっていたので紹介。
thanks to @masao_miyazaki さん